あなたの進むべき道は用意されています


恋愛弱者が社会を変えようとする場合、単なる意見表明などでは無意味だ。
理想の実現のためには力が必要だ。そのためには忍耐だ。そして優れた戦略が必要だ。
そこで君に、喪ルクス式の革命術を伝授する。


まず、社会の中核組織に対して浸透を試みる。
政府・報道機関・出版社・教育機関等に就職し潜伏する。
敵対組織への攻撃は行わない。敵対組織同士を戦わせるか内部分裂をするように仕向ける。
やむをえない場合は民間人にまぎれ、自分は矢面に立たず、攻撃はヒットアンドウエイを基本とする。
また、反戦・平和・環境・進歩・生活・未来等の耳ざわりのいい言葉を使い賛同者を増やす。
特に社会的に虐げられている者は社会批判に乗ってきやすい。
暇を持て余し、充実感を求める主婦層は生活や子供などの問題を利用し賛同を得る。
インテリ層は自分の分野以外は見識が狭く、理論的に話を進めることで簡単に落ちる。
NGOを作るのも良い。とにかく目的のためにはありとあらゆる手段を使う。
敵対組織のふりをして評判を落とすのも忘れない。


ある程度人数が集まりマスメディアにある程度の地位を確保できたら偏向報道を開始する。
都合の悪い事実はスルーが基本。話題にならなければすぐに消える。
それが不可能な場合、より重大な問題をでっちあげ話題をそちらに移すようにする。
保守を煽り、都合の悪い方向に世の中が変わることに恐怖を植え付ける。
海外の例を挙げ、日本だけが遅れているような錯覚をおこさせ、都合のいい方向に世論を向ける。
若者の実態などと称して一部の現象を全体に投影し、都合のいい規制を策定するように仕向ける。
政府のやることのアラをわざわざ探し出し社会不安を煽る。
女性・人権・戦争責任などの建て前を使い反論をさせないようにする。
そして地上の楽園をつくるんだ。



……というキモイ戦いをしている隙に俺だけ彼女をゲットするんだ。ウマー
俺は愛とか恋とかそういうものに忙しいんだ。きっとそうだ。


※この日記はフィクションであり実在の主義・思想・団体・民族とは一切関係がありません。